EXHIBITIONS

命どぅ宝(ヌチドゥタカラ)沖縄戦の図 全14部

2019.09.25 - 12.16

丸木位里・丸木俊 「沖縄の図 8連作」より《自然壕(ガマ)》 1983

丸木位里・丸木俊 沖縄戦ーきゃん岬 1986

「島クトゥバで語る戦世」より 撮影=比嘉豊光

 佐喜眞美術館は開館25周年を記念し、丸木位里・丸木俊の最晩年の共同制作「沖縄戦の図」の全14部を一挙公開している。

「沖縄戦の図」は1982年~87年のあいだ、丸木位里・俊が地上戦を経験した沖縄に通い続け、また制作時には沖縄各地に数ヶ月滞在し描いた連作。「原爆の図」から一貫して「人間と戦争」という人間にとってもっとも重要なテーマを貫いた丸木夫妻の、平和への切なる思いが込められている。

「沖縄戦の図」全14部の一挙展示は開館以来初。あわせて常設展示室の第三室には、比嘉豊光、村山友江を中心とする「琉球弧を記録する会」により、97年から始まった活動「島クゥトゥバ(それぞれの地域のウチナーグチ・沖縄口)で語る戦世」で、沖縄本島、慶良間諸島、伊江島、久米島、宮古、八重山など離島も含め1000人以上が語った戦争体験の一部を写真や映像で紹介する。