EXHIBITIONS

西洋近代美術にみる 神話の世界

2019.10.18 - 11.17

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス フローラ 1914頃 郡山市立美術館蔵

アレクサンドル・カバネル 狩の女神ディアナ 1882 栃木県立美術館蔵

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル ユピテルとテティス 1807-1825頃 東京富士美術館蔵

フレデリック・レイトン 月桂冠を編む 1872 リヴァプール国立美術館 ウォーカー・アート・ギャラリー蔵 © National Museums Liverpool, Walker Art Gallery

エミール=アントワーヌ・ブールデル 横たわるセレーネ 1917 姫路市立美術館蔵

 ルネサンス期以降、古典を教養としていた宮廷人や君主たちに愛され、宮殿や邸宅を飾る美術品の主題として人気を誇ったギリシャ・ローマ神話。18世紀後半の遺跡発掘の成果によって古代ギリシャ・ローマの偉大さが再認識され、考古学への興味の基づく古典主題を表現する作品が数多く制作された。

 その後、市民階級が主役となる近代社会において、19世紀の美術アカデミーやサロンでは歴史や聖書と並んでもっとも正統な主題のひとつとされ、前衛美術が興隆する19世紀末以降もインスピレーションの源として多くの作家を魅了している。

 本展では、18世紀半ばから20世紀にかけての作家を取り上げ、ギリシャ・ローマ神話や古典古代を主題とする作品を紹介。カミーユ・コロー、オーギュスト・ロダン、ピエール=オーギュスト・ルノワール、マリー・ローランサン、パブロ・ピカソ、ポール・デルヴォーなどによる、神々や神話的な情景を表した絵画、彫刻、版画の数々が展示される。

 そのほかの出品作家に、エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス、ドミニク・アングル、アレクサンドル・カバネルなど。