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林勇気「やすみのひのしずかなじかん」

林勇気 やすみのひのしずかなじかん イメージ

 林勇気は1976年京都市生まれ、関西を拠点に活動する映像作家。身近な風景やものを写真で撮影し、切り取った断片をつなぎ合わせて再構成・映像化した作品を国内外の美術展や映画祭で発表。膨大な量の画像・写真を素材に、記憶の断片化、デジタル画像の共有と流通・消費について表現した映像作品で、私たちの日常生活のどこかとつながるような視覚経験をもたらす。

 本展では、子供の頃に書いた架空の地図を見つけたことをきっかけに、2007年制作の映像を分析・解析し、可能な限り忠実に高解像度で撮影し直した新作を発表。映像の保存、復元と再現、映像機器と映像フォーマット、アップスケーリングなど、前作との共通項やずれを生み出し、過去と現在の交差と接続を試みる。