EXHIBITIONS

詩をかたどる、詩をきざむ―祈りの庭へ。

高崎市美術館、旧井上房一郎邸(美術館敷地内)
2019.09.14 - 11.24

深井隆 山の上に立つ人と橋 2019 作家蔵

山中現 影について 2009 作家蔵

丸尾康弘 森の声 2018 作家蔵

木村繁之 ことり 2015 作家蔵

 木彫作家であり絵や版画も制作する深井隆、丸尾康弘。木版画家であり立体も制作する山中現、木村繁之。4人は1950年代に生まれ、それぞれ木彫を、木版画を選び、80年代の「描くこと」「つくること」への逆風のなかでも、そしていまなお「かたどる」「きざむ」身ぶりを見失わなかった作家たちだ。

 本展では、木に祈りを込めてきた先人の足跡に重なるように、「かたどる」「きざむ」ことで木と対話する4人の作品を紹介。古くからものをかたどり、刻んできた日本人が、近代彫刻や木版画を経ても失わなかった祈りの世界を見つめる。

 本展は、高崎市美術館、美術館敷地内の旧井上房一郎邸で開催。山中、丸尾、木村の作品を高崎市美術館にて、深井の作品は旧井上房一郎邸にて展示している。