EXHIBITIONS

curiously enough... ―東南アジアの現代美術― vol.2

2019.09.13 - 10.12

© Dusadee Huntrakul

 東南アジアの現代美術にフォーカスしたグループ展。本展では、異なる宗教、嗜好、生活環境で育ったアーティストたちが、自身の体験を通して違和感や関心を持った事柄に焦点を当て、それぞれの視点で表現する。

 出展アーティストは、より良い生活、再生と発展を求めて境界を超える人々の波を想像し、そこから聞こえた思いやメッセージを織り交ぜたドローイングと立体の小作品を発表するデュサディー・ハンタクーン(タイ出身)。ベトナム戦争の影響でアメリカに渡ったインドシナ難民の娘として育った自身のアイデンティティと記憶に基づき、人為的戦争によってもたされるディアスポラ(移民)や、テロの問題に焦点を当てて制作を行うタミー・グエン(ベトナム出身)。イスラム教文化、性的少数者や宗教の社会的圧力や暴力を、動物(羊)と風景(波)をツールとして描写するサマック・ゴーセム(タイ出身)の3名。