EXHIBITIONS

小松左京展―D計画―

2019.10.12 - 12.22

『日本沈没』創作メモ(一部)

小松左京(自宅書斎にて) 撮影=乙部順子

「日本SF作家クラブ」の仲間とともに

『日本沈没』小学館文庫

『日本沈没』自筆原稿(第5章「沈み行く国」)より

愛用のキャノーラ計算機

『日本沈没』『果しなき流れの果に』『復活の日』など、壮大なSF作品の数々で絶大な支持を得ている小説家・小松左京。1931年大阪府に生まれた小松は京都大学(イタリア文学専攻)在学中から文学活動を開始。卒業後は経済誌記者、放送作家などを経て、62年に『SFマガジン』でデビュー。以来、次々と大作を発表し、日本SF界を牽引した。

 代表作『復活の日』や『日本沈没』など、人類の滅亡の危機を描いた小松の作品は、徹底した取材・調査と膨大な知識・想像力が生んだもの。その迫力と高いエンターテインメント性で読者を圧倒し、地球規模災害や世界の変化など未来を予見したような作品の設定も驚異的だ。
  
 本展は、作家・小松左京が誕生するまで、代表作の魅力の再発掘、また大阪万博のテーマ館サブ・プロデューサーを務めるなど多分野での活動に注目。多彩な資料をもとに、「小松左京」とは何者かを探る。