写真展　オードリー・ヘプバーン

　1953年公開の『ローマの休日』で銀幕の世界に舞い降りた女優、オードリー・ヘプバーン。同作でアカデミー主演女優賞を獲得し、その後『麗しのサブリナ』『ティファニーで朝食を』『マイ・フェア・レディ』をはじめとした名作映画で女優としての確固たる地位を得た。また大きな瞳に華奢というオードリーの可愛らしい外見は、それまで妖艶さがよしとされた女優のイメージを一新し、映画だけでなく同時代のファッションアイコンとしても名を馳せた。

　オードリーが亡くなった1993年から25年。しかし、その姿は輝きを失うことなく人々の脳裏に焼きつけられ、没後にはグラミー賞とエミー賞を受賞。インターナショナル・ベスト・ドレッサーへの殿堂入り、「史上最高の美女」「20世紀最高の美女」にも選出されオードリーはその生涯を通じてファッション界に刺激を与え、現代の女性たちからも支持を集め続けている。

　本展は、ファッション、映画、プライベートをテーマに構成。カリフォルニアのmptv社が所蔵するオードリーのフォトコレクションより、一流のハリウッドフォトグラファーによって撮影された写真約150点を展示する。