EXHIBITIONS

東恩納裕一、神山靖弘「重なりと作用」

2019.09.28 - 10.26

© HIGASHIONNA Yuichi

© KOYAMA Yasuhiro

 身の回りのありふれたものにある不気味さに触発された作品を制作する東恩納裕一と、写真を使ったコラージュと絵画を組み合わせたインスタレーション作品を手がける神山靖弘の2人展が開催される。

 東恩納は東京都出身。近年の個展「un-unheimlich/不気味でないモノ (- un–unheimlich unheimlich -)」(void+、2019)では、蛍光灯を多用した「シャンデリア」シリーズや、否定を表す接頭辞「un-」を冠した絵画作品などを発表した。

 いっぽう神山は愛知県出身。油絵を学んだ後、日本写真芸術専門学校を卒業し、現在は東京を拠点に活動。2017年に個展「scattered scenery | 散在する風景」(金柑画廊、東京)を開催し、ドローイングとコラージュ技法を用いた作品で原点回帰とも言えるような展示を行った。

 本展のキュレーションは神山が担当。日常における動作の重なりから着想を得た作品で構成する。

「私たちは日々生活するなかで様々な情報を摂取している。それらは自分のなかにレイヤーとなり蓄積されていく。それぞれが関係性を持っても持たなくても、意味があってもなくても、ただただ蓄積されたレイヤーがそこにある。(本展ステイトメントより)」