EXHIBITIONS

狩野宏明展 爆発するマリア

ギャラリー広田美術|09.26 - 10.11

狩野宏明 爆発するマリア 2019

狩野宏明 Opening gambit 2019

 イタリア・ルネサンス絵画を参照した作品などを手がける画家・狩野宏明の個展が開催される。

 狩野は1983年山形市出身、2010年筑波大学大学院修了。12年まで、文化庁新進芸術家海外研修制度でイタリア・フィレンツェに滞在。これまでの主な展覧会に、第11回西脇市サムホール大賞展(西脇市岡之山美術館、兵庫、2017)、「第16回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館、神奈川、2013)など。18年には、地元で美術館個展「SCAFFOLDING」を初開催した。

 本展では、⻄洋絵画における「受胎告知」の図像から着想を得た作品群を発表する。

 あるとき、15世紀イタリアの画家フランチェスコ・デル・コッサの《受胎告知》の大天使ガブリエルの身ぶりが、何かのボタンを押しているように見えたという狩野。ガブリエルのその行為をきっかけに「画中に描かれた聖母マリアが大爆発を起こす」というヴィジョンが浮かび、「ボタンを押すガブリエル」と「爆発するマリア」のモチーフが生まれた。

 狩野は破壊や暴力を容易に想起させる「爆発」を、今回の作品群ではむしろ創造的で生命力を持ったものとして描き、世界が協働し合う起爆力となることを試みる。