EXHIBITIONS

2019年度国立美術館巡回展 東京国立近代美術館所蔵品展

きっかけは「彫刻」。

-近代から現代までの日本の彫刻と立体造形

高村光太郎 手 1918頃 東京国立近代美術館蔵 撮影=大谷一郎

平櫛田中 鏡獅子試作頭 1938 東京国立近代美術館蔵

赤瀬川原平 患者の予言(ガラスの卵) 1962/94 東京国立近代美術館蔵 撮影=大谷一郎

ひびのこづえ 《白いフェルトの服(穴、三日月、トゲ、アコーディオン、うろこ)》(1991)
《動物の頭(くま、さる、さい、ぞう、うま)》(2009) 熊本市現代美術館蔵

高嶺格 God Bless America 2002 熊本市現代美術館蔵

 東京国立近代美術館が所蔵する彫刻作品を一堂に集め、近現代の彫刻と立体造形を通観する大規模展が開催される。

 本展では、「彫刻」という概念が誕生した明治期を皮切りに、大正期から昭和初期にかけての彫刻の多様な展開、戦後の立体造形、そして現代彫刻までを、各時代を象徴する代表作を通して紹介する。

 ロダンに多大な影響を受けた高村光太郎や荻原守衛、中原悌二郎をはじめ、木彫の世界を広げた平櫛田中や橋本平八、第二次大戦後の現代美術で存在感を示した舟越保武、向井良吉、三木富雄から1980年代の表現まで、互いの影響関係に着目しつつ、「彫刻」という概念を作家たちがどのように解釈したのかを探る。

 そのほかの出品作家に、竹内久一、山崎朝雲、米原雲海、戸張孤雁、朝倉文夫、藤川勇造、北村西望、石井鶴三、佐藤朝山、荻島安二、斎藤義重、柳原義達、佐藤忠良、村岡三郎、吉村益信、若林奮、赤瀬川原平菅木志雄、遠藤利克ら。

 またギャラリーⅡにて、熊本市現代美術館のコレクションから彫刻・立体作品の特集展示する『きっかけは「彫刻」。―現代日本の彫刻と立体造形』が同時開催される。