EXHIBITIONS
上田義彦「森の記憶」
数多くのポートレートや自然、スナップ、広告などを撮りつづけてきた上田義彦。本展は1989年にアメリカの森を撮りはじめてから屋久島の森に至る「QUINAULT」「Materia」「M.River」の三部作に、新作を加えた約30点の作品を通して、上田が30年にわたって撮り続けた森の作品の軌跡をたどる。
上田は本展開催にあたって、次のような文章を寄せている。
「Quinaultの森を撮ることから始まり、屋久島の森に至る、命の大元の姿を撮ろうとして30年が経った。大型カメラを担いで森を彷徨い、徐々に見え始めた写真の姿を見失わないよう「Materia」と名付けた。木の幹、そして命を生む力という意味を持つこのラテン語に出会い、それまで霧に包まれていたように、ぼんやりとしていた写真の輪郭が、鮮明に姿を現した瞬間だった。命の大元、生命を生む力をこの地球は持っている。古代の人々は永い時をかけ、この世界の原理を発見し、語り伝えるために言葉を現した。写真もまた同様に、世界の成り立ちの原理の姿を現したいと切望しているのだ。」
上田は本展開催にあたって、次のような文章を寄せている。
「Quinaultの森を撮ることから始まり、屋久島の森に至る、命の大元の姿を撮ろうとして30年が経った。大型カメラを担いで森を彷徨い、徐々に見え始めた写真の姿を見失わないよう「Materia」と名付けた。木の幹、そして命を生む力という意味を持つこのラテン語に出会い、それまで霧に包まれていたように、ぼんやりとしていた写真の輪郭が、鮮明に姿を現した瞬間だった。命の大元、生命を生む力をこの地球は持っている。古代の人々は永い時をかけ、この世界の原理を発見し、語り伝えるために言葉を現した。写真もまた同様に、世界の成り立ちの原理の姿を現したいと切望しているのだ。」



