EXHIBITIONS

寺本愛

Devotion

FARO 青山
2017.07.07 - 08.26

© Ai Teramoto

© Ai Teramoto

© Ai Teramoto

 大学で美術と服飾を学んだ寺本は、衣服の機能性と文化的表象としての装飾性を接続させることで「タイムレスな服飾」をつくり上げ、それを纏う人物を描いたドローイング作品を発表してきた。

 展覧会タイトルである「devotion」は、献身・傾倒・信心などを意味し、キリスト教では日々聖書を読み、祈り、黙想する習慣を意味する語として用いられている。

 改めて「死」や「救済」と向かい合った寺本。前回の個展「Pilgrims」のテーマである「祈り」「信仰」の姿を引き継ぎながら、キリスト教が日本に伝来した16世紀頃の日本人信徒や、その後の禁教下で特殊な変化を遂げたカクレキリシタンが持つ、キリスト教文化圏・非キリスト教文化圏の融合と同化が作り出した異国感と存在感にインスピレーションを受けて制作された新作を展示する。