EXHIBITIONS

立体⇄平面⇄空間

2017.07.01 - 08.12

画像提供=児玉画廊

 緒方ふみ、貴志真生也、関口正浩、永井綾音、和田真由子による「立体 ⇄ 平面 ⇄ 空間」をめぐる作品のあり方を探る展覧会が開催される。

 緒方は絵画とも彫刻とも、インスタレーションとも捉えられる曖昧な、多義性のある作品を制作。貴志は彫刻を標榜しつつも、既存のすべてを否定(批判)し、まさに彫刻「らしさ」から離れさていくことで作家自身も見たことのない彫刻作品を作り出す。関口は油彩を膜として取り扱うことで、キャンバスに徐々に塗り重ねて行く従来の絵画とは全く異なるプロセスの絵画作品をつくり続けている。

 今回初紹介となる永井は、紙面に描いたドローイングを木彫にコンバートし、その両者を似て非なる、しかし同一のものとして提示。和田は作品が絵画か彫刻かといった従来のフォーマットはすべて規範以外の意味を成しておらず、「イメージにボディを与える」行為こそが美術制作である、と独自に定義づける。