EXHIBITIONS

新井卓「Imago / イマーゴー」

PGI|08.29 - 10.17

ヒカル 17歳 広島 © Takashi Arai Courtesy of PGI

タイチ 16歳 広島 © Takashi Arai Courtesy of PGI

ミオ 13歳 福島 © Takashi Arai Courtesy of PGI

レオナとマイラ 12歳 広島 © Takashi Arai Courtesy of PGI

 新井卓は1978年神奈川県生まれ。写真黎明期の技法であるダゲレオタイプを使って表現する数少ない写真家のひとり。2010年より、核の歴史に興味を持ち始め、川崎市と岩手県遠野市を拠点に活動。第五福竜丸の船体や元船員に出会い、その後、撮るべき対象を追って福島、長崎、広島を訪ね歩いた。

 代表的なシリーズに、福島第一原発事故後の相双地域を記録した《Here and There – 明日の島》、アトミック・エイジの記憶と記念物をめぐる《百の太陽に灼かれて/EXPOSED IN A HUNDRED SUNS》のほか、可能な限り毎日撮影を続ける「毎日のダゲレオタイプ・プロジェクト/Daily Daguerreotype Project」シリーズなど。2016年に、第41回木村伊兵衛写真賞を受賞。近年は映画制作、執筆、講演のほか多岐にわたる活動を展開し、18年には映像詩『オシラ鏡』で第72回サレルノ国際映画祭短編映画部門最高賞に選ばれた。

 本展では、「わたしたちは未来を予測することができるか」というシンプルな疑問から端を発した、14〜17歳の若者のダゲレオタイプ・ポートレイトと聴き取りによるシリーズ「明日の歴史」を発表。ドイツ新即物派の画家クルト・ギュンターが第二次大戦前夜に描いた、少年の絵の異様に澄み切った眼差しを手がかりとして、初めて数万ワットのストロボ閃光で瞬間をとらえる方法を試みた、若者の姿を数百年後の未来へ向けて運ぶ記憶装置となる。