EXHIBITIONS

町田太一 個展「Normal Mutant Daily」

2019.08.16 - 09.01

町田太一 個展「Normal Mutant Daily」メインビジュアル

町田太一 個展「Normal Mutant Daily」より

町田太一 個展「Normal Mutant Daily」より

 町田太一は1992年生まれ、17年東北芸術工科大学美術家洋画コース卒業。幼い頃の触覚的な記憶、初期のプレイステーションなどに触発されたゲーミングイメージを取り入れた絵画や映像作品などによって、社会生活における理想的な循環・生活方法を描き出している。

 作家の初個展となる本展では、自身を回帰するプロセスをたどる映像作品《massage(2015)》などを発表。油粘土でつくった自分と等身大の寝そべる像を自身の身体をもって揉みほぐし、解体されるまでの過程を映し出すことで、マスターベーションとは、自分自身の欲望とは何なのかを付帯的に鑑賞者に訴える。

 町田は制作だけにとどまらず、新たなセクシャリティの可能性を追って、違法ポルノサイト「Xvideos」に同作品を投稿。一般ユーザーからの反応を探る行為におよんでアカウント凍結されるなどの経験を通して、、ミュータント(社会生活における他者)との共存の方法を探っている。

 本展と並行して、ギャラリーKG(東京・中野)にてアーティストのKazquiz(カズクイズ)との2人展「KAZUKI & TAICHI」を開催。