EXHIBITIONS

飯沼英樹 + コーエン・フェルミュール 「POEM」

2019.07.13 - 08.10

コーエン・フェルミュール YELLOW SUNSET 2019

飯沼英樹 Sugata(部分) 2019

 飯沼英樹とコーエン・フェルミュールによる2人展。2008年にオランダで開催された展覧会から約10年ぶりの競演となる。

 飯沼は2002年愛知県立芸術大学大学院卒修了後、ナント国立美術大学(フランス)に入学し、2006年までヨーロッパ各地を拠点に活動。帰国後は、六甲山に屋外展示した「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2013」からルミネ新宿の店内展示や新宿の三越伊勢丹のウィンドウ、そして木彫作品約120点を出品した松本市美術館での大個展「戦ウ女神タチ」(2016)まで、既存のアートスペースにとらわれない様々な場所と機会で現代を生きる女性たちからインスピレーションを受けた彫刻作品を発表。その華やかで都会的な世界観で話題を呼んできた。

 いっぽう、1965年生まれのオランダ人画家・フェルミュールは、92年オランダ国立芸術アカデミーを卒業。その後、ドレスデン美術館(ドイツ)、アルテ・マイスター絵画館(ドイツ)、Gerhard Hofland(オランダ)など、世界各地の美術館やギャラリーなどで作品を発表し、2017年には母国・オランダにて権威ある「Sacha Tanja Penning art award」を受賞。雨上がりの濡れた地面や夕暮れどきの長い影、夜明けの強い光などを背景に現代の人物像を組み合わせた作風は、現代社会が抱える静かな孤独が感じさせ、多くの共感と支持を得てきた。

 本展では、10年以上の親交を通じて互いに影響し合う、飯沼の木彫とフェルミュールの絵画作品を紹介する。