EXHIBITIONS

根間智子 写真集 出版記念展

RENEMIA
2019.06.22 - 07.20

『Simulacre』表紙 © Satoko Nema

『Simulacre』より © Satoko Nema

『Simulacre』より © Satoko Nema

『Simulacre』より © Satoko Nema

 見ることを考え続け、名もなき風景を見つめ続ける美術家・根間智子。その4年ぶりとなる新作写真集『Simulacre』の出版を記念した展覧会が開催されている。

 根間智子は1974年沖縄県生まれ。写真のほか、絵画や、ガラス作品、映像作品を発表。近年の個展に、Paradigm (表参道画廊・東京、gallery atos ・沖縄、2016)。展覧会に、「Sharing as Caring #6 Trans-Affekte: Geschichten, Leben und Landschaften」(Heidelberger Kunstverin、ドイツ、2018〜19)、「邂逅の海 交差するリアリズム」 (沖縄県立博物館・美術館、2017〜18)などがある。

 ピントのぼかしを多用し、見慣れた風景に不穏さを含ませて表現してきた根間。『Simulacre』では、「この光は、鉄塔は、動物は実際に存在し、私たちが見ている風景なのだろうか」という問いを投げかけ、「見ること」に対する思索を促す。