EXHIBITIONS

長坂コレクション

ヨーロッパ絵画展 ~バロックから近代へ~

2019.07.04 - 07.28

オノリオ・マリナーリ 聖チェチリア

マリアーノ・サルバドール・マエーリャ 聖家族と幼い洗礼者ヨハネ

ルーメン・ポルテンヘン 占い師

フェリックス・ジョゼフ・バリアス お気に入りの鳴き鳥 1873

フィリップ・リンド 窓辺の子供達 1859

ジョルジュ・ルフェーブル 青いストッキングをはいた女流詩人 1870頃

ギュスターヴ・ルイ・リカール 地中海の夏祭りを祝う娘達

ロベルト・ナドラー ヴェネツィア 19世紀末

「歪んだ真珠」を意味するポルトガル語に由来するとされている「バロック」。古典的な美、調和、バランスを特色とする15〜16世紀のルネサンス美術に対し、バロック美術は動きのある劇的な構図や光と影のコントラストを通して、人間の感情を豊かに表現した。そして美術だけでなく、建築や音楽など幅広い分野で広がり、17世紀のヨーロッパ各地で多彩な展開を遂げた。

「長坂コレクション」は、このバロック美術から19世紀の近代絵画に至る作品を長年にわたって所蔵。長坂バロック株式会社(長野)の長坂剛によって蒐集が始められ、「伝統的な絵画手法によって描かれた正統派のヨーロッパ絵画」をコンセプトに、教科書に登場するような巨匠の作品ではなく、その周辺の画家たちによる、当時の文化をよく伝える作品が揃っている。

 本展では、同コレクションより、17世紀のバロック美術と、19世紀の近代絵画を中心に油彩画58点を紹介。バロックは大きく「宗教画」「世俗画」、近代絵画は「肖像画」「風景画」「風俗画」で構成され、市民の身近な存在として愛されたもうひとつのヨーロッパ絵画を堪能できる。