EXHIBITIONS

―郷土が生んだ偉大な芸術家― 東原方僊展

2019.06.22 - 07.15

東原方僊 群雀

 長い歴史が育んだ文化的土壌を背景に、多くの芸術家を輩出してきた瀬戸内市。本展では、1886年、瀬戸内市長船町福岡出身の日本画家・東原方僊(ひがしはら・ほうせん)を紹介する。

 東原は、京都画壇の巨匠・竹内栖鳳に師事。大正4(1915)年の9回文展において《花林檎》で初入選して以来、明治〜昭和にかけて主に文展、帝展、新文展などで活躍した。京都在住の小野竹喬や池田遙邨ら、岡山県出身の画家と「烏城会」を結成。大正7(1918)年の文展出品作品《鶏冠花》は貞明皇后の御目に適い、買い上げとなった。

 自然へ眼差しを向け、とりわけ花鳥画を得意とした東原。本展では、東原の作品約40点を展示し、郷土が生んだ芸術家を顕彰する。