「Grand Menu」 我喜屋位瑳務、高木真希人、寺本愛

　著名アーティストのアートワーク、書籍や雑誌のデザインなど、ジャンルの垣根を越えて活動する気鋭のアーティスト、我喜屋位瑳務（がきや・いさむ）、高木真希人、寺本愛によるグループ展が開催されている。

　沖縄県で生まれ育った我喜屋は、沖縄に残るアメリカ文化に影響を受け、戦後アメリカのホラーやSF映画、アメコミの世界観を感じさせる作品を制作。高木は、暗闇の中で偶然撮影されたような状況のクリーチャーたちを描き、深層心理や異界といった「あちら側」を意識させる作品を発表。寺本は「タイムレスな服飾」を纏わせた人物をドローイングや絵画を手がけ、服飾と人々の生活との関係性に関心を寄せてきた。

　本展は3人の作品を通し、新時代の絵画のあり方を考察するもの。会期中には、各アーティストの作品と成相肇（東京ステーションギャラリー学芸員）などから寄せられたテキストを掲載したカタログも刊行予定。