EXHIBITIONS

「ロボット」誕生100年記念

チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台

2019.06.08 - 07.15

本展ビジュアル

カレル・チャペック著、ヨゼフ・チャペック挿絵『郵便屋さんの話』 1932

カレル・チャペック著、ヨゼフ・チャペック装丁『R.U.R.(ロッスムのユニバーサルロボット)』第2版 1921

カレル・チャペック ダーシェンカ 1932 カレル・チャペック記念館

 いまから100年前のチェコで、カレル・チャペックは技術の革新的発展によって変化する世の中に対して、鋭い洞察に満ちた戯曲『R.U.R.』(1920)を書き、「ロボット」という言葉を世に出した。

 チャペックは戯曲のほか、新聞記事や批評、旅行記などを執筆するいっぽうで、画家である兄ヨゼフとともに、日本でもロングセラーとなっている『長い長いお医者さんの話』(1932)や『ふしぎ猫プドレンカ』(1929)などの優れた童話作品も数多く残している。

 本展は、「ロボット」という言葉が誕生してから100年目を記念し、チャペック兄弟による幅広い創作活動を一望。日本でも多くの人に読まれるヨゼフの絵本原画や装丁本に加え、カレルの著書『ダーシェンカ、あるいは子犬の生活』(1933)の写真やデッサン、そしてこれまで日本でほとんど紹介される機会のなかった『R.U.R.』の舞台美術のパネル展示などで、チャペック兄弟の色褪せない作品世界を紹介する。