EXHIBITIONS

マッチ ~魔法の着火具・モダンなラベル~

2019.05.25 - 07.07

マッチラベルいろいろ

歌川芳豊 アメリカ人遊里屋図 1860

国内販売用のマッチラベル

インド向けのマッチラベル

広告用のマッチラベル

 簡単に火を点けられる画期的な道具としてヨーロッパで誕生し、19世紀半ばから世界に広がったマッチ。日本ではマッチ産業の育成がはかられ、1890~1910年代には世界屈指の輸出量を誇るマッチ大国となった。

 当時の輸出用マッチラベルには、西洋のラベルを模倣しつつ、日本の伝統意匠や輸出先の好みも取り入れた、独特なデザインを見ることができる。その後、20年代以降は飲食店などのノベルティとしても活用され、ラベル収集の趣味も広まった。

 本展は、着火・喫煙文化の変遷を様々な着火具・喫煙具や絵画からたどる展覧会。国産マッチの歩みや製造工程を工場写真帳などの書籍・写真を紹介。魅力的なデザインがあしらわれた、明治大正期の輸出用マッチラベルや昭和初期の広告用マッチラベルの数々も並ぶ。