EXHIBITIONS

風景をつくる眼。中原慎一郎が出会ったアート、デザイン、工芸

CHIN JUKAN POTTERY / APPLES

Raymond Cabinet Low 2003 © Yoshio Kato

すすむ屋茶店のインテリアデザイン 鹿児島市 2012 © Ippei Nakamura

中原慎一郎 © 関めぐみ

 1940年~60年代のモダンデザインをルーツに、新しいものづくりを目指す「ランドスケーププロダクツ」の代表・中原慎一郎。中原は家具デザインに興味を持って鹿児島から上京し、同社を通じて「よい風景をつくる」ことを核に、空間デザイン、店舗運営、展覧会・イベントのディレクション、書籍の編集・出版など、そのときどきの興味に従って活動の幅を広げてきた。

 鹿児島に関連する取り組みとして、独自の視点で鹿児島を立体的に編集したイベント「さつまもの」を国内外にて開催。展覧会・イベントの監修では、「イームズ・デザイン展」(東京都美術館、2002)、「民藝とランドスケーププロダクツの出会い」展(アサヒビール大山崎山荘美術館、京都、2003)など多くを手がけた。

 本展では、鹿児島ゆかりの作家を含む、中原が国内外で触れてきた「もの」を平面・立体・インスタレーションとして展示。中原の憧れの対象であったデザインや工芸やアート作品などと、それらを学ぶことで出会った鹿児島の若い工芸家たちの作品など約50点を、26のキーワードに分けて並列に紹介する。