Hogalee「Masking / Fixing」

　現代社会の「オンナノコ」をシンプルな太い線でポップに描いてきたアーティスト・Hogalee（ホガリー）。2013年頃より、美術史に登場する絵画とコミック的人物像とを合体させた「剽窃」シリーズと、マスキングテープを画材の代用にして巨大な壁画を描く「原状回復」シリーズという異なるテーマに取り組んでいる。

　近年の個展に「Carpe diem / カルペ・ディエム」（Gallery OUT of PLACE TOKIO、東京、2017）、「Snapshot」（Gallery HIROUMI、東京、2017）。グループ展「せかいをうつす」（藤沢市アートスペース、神奈川、2017）や、岡山県のイベント「mt factory tour」（2019）などに参加した。

　本展では、すべてマスキングテープによって制作される「原状回復」シリーズに焦点を当て、壁ではなくキャンバスを支持体にした作品を発表。あわせて、ひとりのオンナノコの図像をあえてトリミングし、コミックやマンガで描かれる線の意味を問い直そうと試みた意欲的な作品も展示する。