EXHIBITIONS

大寺俊紀+乙うたろう

やわらかな脊椎

大寺俊紀 西大寺キリスト教会にて 2017

大寺俊紀 西大寺キリスト教会にて 2017

乙うたろう 「jpegと幽霊」展より 2016

 大寺俊紀は1940年生まれの牧師である。彼は60年代にオプアートやジオメトリックアートと呼ばれる一潮流に合流し、以来、50年以上にわたって一貫して幾何学抽象画を制作し続けている。

 他方、乙うたろう(前光太郎)はキャラクターの存在や信仰を再検証している作家である。彼は本来2次元の存在であるキャラクターが3次元の立体へと変換される際に身体性を得ることへの疑問から出発し、自作の壺にキャラクターを宿らせる。

 インディペンデントキュレーターの長谷川新がキュレーションを行う本展では、大寺の50年にわたる画業を包括的に展示するとともに、乙うたろうの壺作品の新たな展開も紹介する。