江上真織「Cantata」

　江上真織は1985年愛知県生まれのアーティスト。2011年愛知県立芸術大学大学院油画・版画領域修了、12年に同大学研修生修了。布のひだをモチーフに、柔和な色彩の絵画作品を手がけてきた。

　これまでの個展に、「tide」（gallery N、愛知、2017）、「get lost」（愛知県立芸術大学サテライトギャラリー、2015）、「江上真織 個展」（alternative space Maru、韓国、2012）など。受賞歴に、2009年に桑原賞（愛知県立芸術大学 卒業制作、2009）、「アートアワードトーキョー丸の内」木幡和枝賞（2011）、優秀学生賞（愛知県立芸術大学、2012）などがある。

　本展では、救いとは何かに思い巡らせながら制作した、3点組の大作を新たに発表。グレージング技法による数十層もの塗膜はがゆらぎや奥行きを生み出し、深遠な景色と静寂へと鑑賞者を誘う。