EXHIBITIONS

加茂昂

風景と肖像のあいだ

2017.06.24 - 07.09

加茂昂 風景と肖像のあいだのためのドローイング 2017

加茂昂 追体験の肖像 2017

加茂昂 追体験の風景2 2017

 加茂昂のは1982年生まれ、2010年東京芸術大大学院美術研究科絵画専攻修了。氷(雪)と火、聖と俗、天上と地上など、一般には対立関係にあると思われるものが多く含まれる絵画作品を手がけてきた。

 今回の個展にあたり、作家は次のような文章を寄せている。

「人は、その生活の中にある風景や、それまでに見た風景に影響を受けながら自分自身を作り、また、風景との関係を作っていく 風景もまた、そこに暮らす人の資質によって少しずつその性格を変えていく 色々な人と出会う中で、その人と、その人の抱える風景とに同時に出会えた、と思う時がある

例えば広島の被爆者の方と、その方の抱える原爆の風景 例えば福島の帰宅困難地域に家を残す家族と、その残された風景

ある人を通して風景を見たり、風景を通して人を見ると、今まで見えなかったものが私の目の前に現れ、自分の無知さと、人の想像力のたくましさをいつも思う 風景は人を映し、人は風景を映す その光の交わるところを絵にしたい」