EXHIBITIONS

田中佐次郎展 -陶禅一如-

LIXILギャラリー|04.25 - 06.10

田中佐次郎 茶垸 玄黄 撮影=三浦健司

 作品は茶陶を中心に「古唐津も高麗茶碗も超えた佐次郎唐津」とも呼ばれ、高い人気を得ている田中佐次郎。漢詩を詠んで仏教に帰依し、45年にわたって唐津の人里離れた深山で作陶に専心している。

 田中は1937年福岡県北九州市生まれ。縄文・弥生土器に興味を持ち、20代後半より日本各地で発掘に立ち会う。古唐津窯跡発掘のために佐賀県の山瀬を訪れたことから、この地に縁を得て築窯。桃山時代より幻の名窯と謳われた山瀬で田中は23才の頃に仏教に心惹かれ、38才で越前永平寺のもと得度を受ける。同時に陶工の精神練磨と禅の心は同体という意味を持つ「陶禅一如」の言葉を授かり、これを生涯の命題として作陶を続けている。

 陶技もさることながら、修行のような制作姿勢から「作品は人なり」を体現し、豪快で清烈、独特の風格を持つ田中の作品。本展では、茶碗《玄黄》《朱雲》《唐津石はぜ》《釘彫伊羅保》《青霄(せいしょう)》《井戸》や《翠洋高杯》《辰砂水指》《辰砂陶板》など最新作9点が展示される。