EXHIBITIONS

鏡の中のアネモネ

経塚真代

蒼野甘夏

 北海道札幌在住の2人の女性アーティスト、蒼野甘夏(あまなつ)と経塚真代による展覧会。

 蒼野は1973年生まれ。胡粉をはじめとした優美でやさしい色彩で日本画を描いている。これまで札幌のほか、東京や大阪などでも個展を開催。2011年に第30回損保ジャパン美術財団選抜奨励展秀作賞を受賞、15年に東山魁夷記念日経日本画大賞展に入選した。

 経塚は1978年生まれ。おかっぱ頭で首が長く、なで肩のアンバランスな体型が特徴的な、人形とも彫刻とも形容しがたい造形作品を制作。どこか悲しげな表情をする人物造に作家自身を投影し、悲しみを体現している。

 本展で蒼野は、「面」という素材でポップな女性像を表現。いっぽう経塚は、木粉粘土を素材にアクリル絵具、岩絵具などで彩色した作品を発表する。