EXHIBITIONS

多田由美子「still life」

多田由美子 テーブル絵画机上の空論2

 多田由美子は1965年東京都生まれ、88年宮城教育大学教育学部美術科卒業。絵具と筆の代わりに日用品を使い、キャンバスに見立てたテーブル上を絵画として発表し、絵画の固有概念を解体してきた。また、自身が確立した新たな小説のジャンルとして長編小説『美術小説』シリーズ、随筆や詩なども手がけている。

 近年の主な展覧会に、「ことばとかわすことでつくること 小林耕平×多田由美子」(SARP仙台、2013)、「東北画は可能か? 地方之国現代美術展」(T-ART Gallery 寺田倉庫、東京、2015)など。また、林道郎、松浦寿夫責任編集による『ART TRACE PRESS 03』(2015)にて、美術小説Ⅲ『短編小説』が掲載された。

 2017〜18年にかけては、美術作家・美術批評家の石川卓磨との2人展「雲をつかむできごと」(Gallery TURNAROUND / switch point)を東京と宮城で開催し、2つの場所の間にある時間や距離感に対する認識を、写真、映像、絵画、インスタレーションなど様々な領域で探る試みを行った。

 タイトル「still life(死せる自然)」に「メメント・モリ(死を思え)」を込めた本展では、東日本大震災後から8年を経た、東北の現状を照らし出す。