EXHIBITIONS
特別展「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」
皇室ゆかりの優品や国宝・重要文化財をはじめとした、日本の美を国内外へ紹介する「紡ぐプロジェクト」の一環として開催される特別展。狩野永徳筆による《唐獅子図屛風》と、永徳が最晩年に手がけた国宝《檜図屛風》を公開するとともに、雪舟や尾形光琳、葛飾北斎らの名品を一堂に展示する。
狩野永徳は、安土桃山時代に活躍した狩野派の代表的な絵師。その勇壮な画風で描かれた傑作《唐獅子図屛風》は、元来、城内の床貼付け、あるいは陣屋屛風とも言われる大型の作品で、江戸時代に曾孫にあたる常信が左側に同大の画面を補い、一双の屛風として完成させた。
最晩年作《檜図屛風》は、桃山時代の金碧障屛画のひとつ。天正17(1589)年に、豊臣秀吉の実子・鶴松の誕生を祝う御殿のために狩野永徳一門が描いた障壁画の一部分は、現在に伝わる屛風に改装されてなおも「大蛇が奔るが如き」と評された、永徳の力強い表現を見ることができる。
本展ではこれらのほか、「奇想の画家」のひとりに数えられる長沢芦雪筆の画巻《花鳥遊魚図巻》、藤原定家筆の『更級日記』、京焼の大成者として名高い陶工「仁清」の茶壺なども並ぶ。
狩野永徳は、安土桃山時代に活躍した狩野派の代表的な絵師。その勇壮な画風で描かれた傑作《唐獅子図屛風》は、元来、城内の床貼付け、あるいは陣屋屛風とも言われる大型の作品で、江戸時代に曾孫にあたる常信が左側に同大の画面を補い、一双の屛風として完成させた。
最晩年作《檜図屛風》は、桃山時代の金碧障屛画のひとつ。天正17(1589)年に、豊臣秀吉の実子・鶴松の誕生を祝う御殿のために狩野永徳一門が描いた障壁画の一部分は、現在に伝わる屛風に改装されてなおも「大蛇が奔るが如き」と評された、永徳の力強い表現を見ることができる。
本展ではこれらのほか、「奇想の画家」のひとりに数えられる長沢芦雪筆の画巻《花鳥遊魚図巻》、藤原定家筆の『更級日記』、京焼の大成者として名高い陶工「仁清」の茶壺なども並ぶ。