EXHIBITIONS

長重之「ピックポケット」

2019.04.07 - 06.09

長重之 ピックポケット 2019 Photo by Shinya Kigure

 長重之は1935年東京都生まれ、44年に父の故郷・栃木県足利に移住。職に就く傍ら、62年の第14回読売アンデパンダンテン展において自身を火夫に見立てた自画像を出品。ここから作家活動を開始しキャンバス地に巨大なポケットを縫いつけた「ピックポケット」、レリーフ絵画の「視床」シリーズなど、ユニークな作品を発表してきた。

 2つのシリーズは、身体の行為を伴ったパフォーマンスやイベントといったアクション・シリーズと並行して現在まで展開。60年代後半からは、ハンディキャップのある人々の作品展を企画し、ともにコラボレーション作品に取り組むなどの活動を続けている。

 本展では、世界の全体像を浮かび上がらせる試みである「ピックポケット」シリーズに焦点を当て、初期の作品から2019年の新作までを展示する。