EXHIBITIONS

Zoo(ずーっ)とArt(あーと) 色とカタチのどうぶつ展

大橋正 博物誌/ルナール 岸田国士訳 1965 川崎市市民ミュージアム蔵

テオフィル・アレクサンドル・スタンラン ヴァンジャンヌの殺菌牛乳 1894 三浦コレクション 川崎市市民ミュージアム蔵

小林清親 動物館にて子牛暴狗に噬たる戯 1882 川崎市市民ミュージアム蔵

 同じ動物を題材としながら、作家たちの描き方やアプローチによって、作品は色もかたちも十人十色となって表現される。本展は、その違いを感じ取り、親子で鑑賞を楽しめる展覧会。同館所蔵の美術作品の中から、動物が描かれた近現代のポスター、マンガ、版画作品約80点を「リアル」「デザイン」「コミカル」の3つの視点から紹介する。

「リアル」のコーナーでは、明治期の石版画やアンディ・ウォーホルによるシルクスクリーン作品から現代広告ポスターまで、リアルに表現された動物の姿をたどり、続く「デザイン」コーナーでは、アール・デコ期のポスターや現代グラフィック作家によるポスター作品を中心に、動物のデザインを見ていく。

 そして「コミカル」では、風刺や宣伝のためのマンガやポスターで、動物たちを人間のように描いた「擬人化」に注目。さらに、動物を好んで描いたフランスのグラフィックデザイナー、レイモン・サヴィニャックにも焦点を当て、その作品をまとめて展示する。