EXHIBITIONS

観察眼

湘南のイラストレーターが描くいきものと自然-

2019.04.27 - 06.16

向田智也 『畑の一年』(小学館)

横山寛多 朝日新聞土曜版別刷『be』掲載イラスト

 湘南地域にゆかりのある若手アーティストを取り上げる展覧会シリーズの第10弾では、イラストレーターの向田智也と横山寛多を紹介する。

 向田は1972年神奈川県出身、慶応義塾大学文学部卒業。日本人の暮らしと自然の関わりをテーマに多様な創作活動を行う。著作に、絵本『田んぼの一年』『雑木林の一年』『畑の一年』(いずれも小学館)。

 横山は1980年鎌倉市出身、多摩美術大学油画科卒業。雑誌『湘南スタイル』や、朝日新聞土曜版別刷『be』などに挿絵のほか、大相撲の春巡業、藤沢場所の絵も描く。

 日本の四季の移ろいと生物の生態を調査し、簡略化した美しい色彩で表現する向田と、湘南の自然に育まれた感性で虫や魚を見つめ、飄々とした味わいのある作品を生み出す横山。本展では、独自の観察眼を持つ2人が、生きものと自然をモチーフとした作品で思い思いに展示空間を彩る。