EXHIBITIONS

台所見聞録-人と暮らしの万華鏡-

LIXILギャラリー/大阪
2019.03.08 - 05.21, 2019.06.06 - 08.24

ネパールの伝統的な台所(1/10模型) 宮崎玲子蔵 撮影=佐治康生

村井弦斎著『食道楽』の口絵「大隈重信邸台所」(明治38年発行) 須崎文代蔵

吉村千鶴著『実地応用 家事教科書 上巻』(大正12年発行) 須崎文代蔵

 住まいに欠かせない、生きるための空間「台所」。食物を扱うため、その土地の気候風土や文化とも密接に関わり、また働く場として機能性を求めた時代ごとの変化をたどることもできる。

 本展では、世界の伝統的な台所を約半世紀にわたり調査してきた建築家の宮崎玲子と、西洋の影響を受けて近代化された日本の台所を研究する須崎文代による調査研究を見聞録に見立てて紹介する。
 
 会場では、世界の伝統的な台所と近代日本における台所改革の様子を伝える、再現模型や図版、日本の家政書などの資料約90点を展示。これまで人々が求めてきた理想の台所像を再考する。