EXHIBITIONS

塩川コレクション

ロイヤル コペンハーゲンのアール・ヌーヴォー

ロイヤル コペンハーゲン 釉下彩仲良し犬置物 1900-03 塩川コレクション

ロイヤル コペンハーゲン 釉下彩眠り猫 1923-28 塩川コレクション

ロイヤル コペンハーゲン 釉下彩アシカ置物 1913-22 塩川コレクション

ビング オー グレンダール 釉下彩鷺センターピース 1902-14 塩川コレクション

 1775年にデンマーク王立磁器工場として創立された由緒ある陶磁器メーカー「ロイヤル コペンハーゲン」。19世紀末に釉下彩(ゆうかさい)と呼ばれる技術を確立し、やわらかいパステル調の風合いの作品を生み出して一世を風靡した。

 釉下彩とは、顔料であらかじめ描いた絵の上に釉薬をかけて焼成する技法。主に吹きつけで着彩するため、淡くにじんだ色彩が豊かなグラデーションを形成し、1400度の熱で熱せられた磁器はミルキー色に輝く。こうした奥行きのある絵画的な空気感を醸し出す釉下彩の表情は、世紀末の人々を魅了し、現在でも高い人気を得ている。

 本展は世界有数の塩川コレクションより、欧米でアール・ヌーヴォーが流行した19世紀末から20世紀初頭に、デンマークから世界に向けて発信された美しく愛らしい釉下彩の品々を展示。ミルキーな釉下彩の風合いと動物たちのかわいさが相まった磁器作品「フィギャリン」を中心に、「ロイヤル コペンハーゲン」と肩を並べたもうひとつの窯「ビング オー グレンダール」の作品も紹介する。

 さらに、出品作品のひとつ「ビング オー グレンダール」の《一夜茸花瓶》の蓋の復元を、窯元「平正窯」の五代目・高木典利に依頼し、120年を経て再び完成した姿を披露する。