EXHIBITIONS

金洪疇展

2019.03.02 - 04.27

金洪疇 無題 2014

金洪疇 無題 2018

金洪疇 無題 2018

 ソウルを拠点に活動するアーティスト、金洪疇(キム・ホンジュウ)の日本初個展が開催される。

 金は1945年韓国・忠清北道懐仁生まれ、81年に弘益大学院西洋画科を卒業。1970年代に韓国で紹介された欧米の美術に影響され、前衛グループ「S.P.グループ」を結成した。活動を続けるうち、欧米中心の現代芸術への関心が薄まり、70年代後半からはコンセプチュアルアートを離れてハイパーリアリズムに傾倒した。

 初期の作品では、鏡、窓などに、油彩と細筆を使って人物や風景を描写。その後、絵具を油彩から速乾性のあるアクリル、支持体をキャンバスからオブジェに移行し、独特の作風を完成させた。

 主な作品の収蔵先に、福岡市立美術館、韓国国立現代美術館、アートソンジェセンター(韓国)など。受賞歴に、韓国美術大賞展最優秀フロンティア賞(1978)、カンヌ国際会で特別賞(1980)。

 本展では、特定のモチーフを持った2000年代初頭の作品を経て、強い抽象性を示すようになった2000年代後半の作品群を紹介する。