EXHIBITIONS

愛知県美術館リニューアル・オープン記念 全館コレクション企画

アイチアートクロニクル1919-2019

2019.04.02 - 06.23

尾沢辰夫 鴨 1938 愛知県美術館蔵

大沢鉦一郎 大曽根風景 1919 愛知県美術館蔵

吉川三伸 葉に因る絵画 1940 名古屋市美術館蔵

竹田大助 牧神の朝 1953 愛知県美術館蔵

撮影者不詳 ゼロ次元・狂気的ナンセンス展での這いずりパフォーマンス記録写真 1963 愛知県美術館蔵

森眞吾 きいろの角 1964 愛知県美術館蔵

ぷろだくしょん我S 人形参院選 1974年 空気人形 名古屋市美術館蔵

吉本作次 中断された眠りⅡ 1985 愛知県美術館蔵

村瀬恭子 Watering Place 2008 豊田市美術館蔵

 2019年4月にリニューアル・オープンを迎える愛知県美術館。その記念として、開館前年の1919年を起点に、愛知の前衛的なアートシーンに焦点を当てた展覧会を開催する。

 1919年、愛知県では、岸田劉生や椿貞雄らを擁する東京の洋画グループ「草土社」に触発された「愛美社」が結成された。「愛美社」は大沢鉦一郎を筆頭に、10〜20代の若者が参加し、中央から強い影響を受けながらも、愛知に軸足を置いて活動を展開。風景や村娘などを題材とした草土社風の絵画が生み出された。

 本展では、愛知県美術館、名古屋市美術館、豊田市美術館が所蔵する地域のコレクションを通じて、愛知の様々な美術動向や事件を紹介。「愛美社」をはじめとする20〜30年代の洋画壇や、アヴァンギャルドの活発な活動に始まり、戦中・戦後にあたる40〜50年代の混乱と復興、60〜70年代の反芸術やオフ・ミュージアムの傾向、80〜90年代の現代美術を扱うギャラリーの増加、そして2000〜10年代の官主導の公募展や芸術祭の隆盛までの100年にわたる、愛知のアートシーンを俯瞰する。