EXHIBITIONS
池田葉子「combine and resonate」
ありふれた日常で見過ごされがちな、しかし魅力的なシーンの一端を切り取る写真家・池田葉子の個展が開催される。
池田は1965年石川県金沢市生まれ。93年東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業、95年東京綜合写真専門学校研究科修了。アウトフォーカスでの撮影や、極端に部分的なトリミングによって制作された作品は被写体が曖昧でありながら、作家の視覚や意識をそのまま取り出したような、柔らかな光や色、リズム感のある影やかたちを写し、不思議な心地良さを感じさせる。ときに抽象絵画を思わせる作風は、学生時代より抽象表現主義や印象派、ナビ派など近代・現代絵画への造詣が深いことや、広い視点のなかで細部を絶妙に掬い取る独自のセンスを垣間見せる。
写真に取り組んで約20年のキャリアがありながら、自身のペースで活動を続けてきた池田。近年は国内にとどまらず、アメリカ、ベルギー、オランダなど海外でも精力的に作品を発表。2016年に、国内外を問わず撮影された写真で構成された2冊目の写真集『Monkey Puzzle』(2015)で第32回東川賞新人作家賞を受賞し、18年に「第1回Photo Basel ALPA AWARD」にも輝いた。
鎌倉画廊での初個展となる本展では、空間と作品との共鳴にも取り組みながら、青森、長野、東京、スイス、フランス、台湾などで撮影した未発表作品や最新作を含む約25点を公開。「対象に潜むおもしろさや美しさを引き出し新たな世界をつくり出したい(東川賞受賞時のコメントより)」と語る池田の作品を通して、未知の風景に出会うことができるだろう。
池田は1965年石川県金沢市生まれ。93年東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業、95年東京綜合写真専門学校研究科修了。アウトフォーカスでの撮影や、極端に部分的なトリミングによって制作された作品は被写体が曖昧でありながら、作家の視覚や意識をそのまま取り出したような、柔らかな光や色、リズム感のある影やかたちを写し、不思議な心地良さを感じさせる。ときに抽象絵画を思わせる作風は、学生時代より抽象表現主義や印象派、ナビ派など近代・現代絵画への造詣が深いことや、広い視点のなかで細部を絶妙に掬い取る独自のセンスを垣間見せる。
写真に取り組んで約20年のキャリアがありながら、自身のペースで活動を続けてきた池田。近年は国内にとどまらず、アメリカ、ベルギー、オランダなど海外でも精力的に作品を発表。2016年に、国内外を問わず撮影された写真で構成された2冊目の写真集『Monkey Puzzle』(2015)で第32回東川賞新人作家賞を受賞し、18年に「第1回Photo Basel ALPA AWARD」にも輝いた。
鎌倉画廊での初個展となる本展では、空間と作品との共鳴にも取り組みながら、青森、長野、東京、スイス、フランス、台湾などで撮影した未発表作品や最新作を含む約25点を公開。「対象に潜むおもしろさや美しさを引き出し新たな世界をつくり出したい(東川賞受賞時のコメントより)」と語る池田の作品を通して、未知の風景に出会うことができるだろう。


