EXHIBITIONS

高田冬彦 × 二藤建人「不可能な人」

TAV GALLERY|02.14 - 03.02

キービジュアル

二藤建人 人間、不在を映す鏡 Human being, Reflecting the absence. 2017 サウンドインスタレーション(8’ 32”) 反転の山(FRP、ティッシュ)ミラーシート、木板、土、水、ポンプ、スピーカーなど Photo by Kai MAETANI

高田冬彦 Cambrian Explosion 2016

高田冬彦 新作 2019

 ジェンダーやトラウマ、神話などといった要素を混ぜ合わせた、夢想的な映像作品を手がける高田冬彦と、自身の体をもって「生」への思想的アプローチを作品化する二藤建人による2人展が開催される。

 高田は1987年広島県生まれ。これまでインターネット上で映像作品を発表し、2010年にYoutubeにアップロードした処女作《JAPAN ELECTION》は現在までに215万再生を記録している。作品は手づくり感あふれるチープな演出や、派手な色彩センスが特徴のひとつ。四畳半の支配的な空間内で様々なストーリーを撮影し、自らも歴史的偉人やポップアイコンなどに変身して映像に出演している。

 いっぽう、二藤は86年埼玉県生まれ。代表作に、自身が一枚布の雑巾となって世界各地の街を拭き上げながら、全身で都市を知覚したことを蓄積させていく《雑巾男》(2011、14)や、他者の重さを真下から両足で踏み締める装置《誰かの重さを踏みしめる》(2016)など。人類史上淘汰・忘却された事象を意識し、人文主義的な欲求をかたちに留めている。

 本展は、対極的な2人の接続先を「4G回線やビッグデータが徘徊する世界」と「アーキテクチャが残存し車や人間が徘徊する世界」に見立て、両者の表現における心身と、鑑賞者の心身の滞在場所を探るもの。高田は短編動画編集アプリ「TikTok」から着想を得た新たな「祝福」のかたちを想起させる新作映像作品を、二藤は「自由な落下」という矛盾した理想を体現する作品とあわせ、新たに落下の不可能性を提示する大型の体験型作品を発表する。