EXHIBITIONS

ジョン・ナイト「A work in situ, 2019」

 ジョン・ナイトは1945年生まれ、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト。60~70年代より制作を開始し、当時主流とされていたアートの動きとは距離を置きながらも、その活動はつねに新しい考え方に影響を与えてきた。50年近くにわたり、ナイトはときに「in situ(その場で)」と題した作品シリーズを展開してきた。そして、美術館やギャラリーといった公の領域での実践で、建築的、また観念的な境界線を考察する作品を発表している。

 一貫性や、ときには認識の概念にさえ抵抗するナイトの作品は、様々な場所にある素材やとりとめもない状態、また経済的状況の中に持続的に置かれ、物や記号についての考え方や誰が作者として権限をもつのかという概念に対し、系統的に疑問を投げかける。

 本展では、ナイトが最初の北九州訪問の際に体験した、2つの離れた場所のあいだにある位相学的なつながりを手がかりとした新作を発表。ある場から、ほかの場に動く作品の物質的な出発点として、自身の初期作《Levels》(1969)を参照して制作する。展覧会最終日の3月16日には、作家が在廊予定。