EXHIBITIONS

冬の樂翠亭美術館 ーうつろいゆく景ー

2018.12.15 - 2019.03.05

齋田梅亭 截金菊七宝文茶入

 冬から春へ、季節の移り変わりを絵画や書、工芸作品とともに感じ取る展覧会。出品作家は、日本家屋にしつらえる陶芸家、人間国宝の松井康成や藤本能道、独自の表現を追求する伊藤慶二、板橋廣美。墨線や情景の移ろいを描く書家の篠田桃紅や、日本画家の下田義寛。そして、新しい九谷焼の表現として、作家・中田博士が手がける、シャープで緊張感のあるフォルムに、真珠のような肌合いと輝きそのものを加飾に取り入れた独自の技法「真珠光彩」が煌めく作品も紹介する。
 
 また、展示室「蔵」では、多治見市陶磁器意匠研究所で師弟関係にあった陶芸家の伊藤と板橋の作品を展覧。日々の探求により、洗練された美意識を持ち続ける作家たちの作品とともに、美術館庭園の移ろいゆく光景を楽しむことができる。

 その他の出品作家に、青柳志郎、小山硬、内田鋼一、加藤委、鯉江良二、鈴木蔵、田中信行、藤田喬平、松原賢、三浦小平二、十二代三輪休雪、十五代樂吉左衞門、和太守卑良。