EXHIBITIONS

息を呑む繊細美 切り絵アート展

倪瑞良 薔薇色の季節 1999

蒼山日菜 Voltaire(ヴォルテール) 2009

 紙をはさみやナイフで切ることによって人物や風景などを表現する「切り絵」。平面的、モノトーンといった一般的なイメージが持たれるなか、現代作家たちは制約を解き放ち、自由な発想と様々な技法で個性的な「切り絵」作品を発表している。

 本展では、ミュシャを思わせる優美な作品を生み出す倪瑞良(にい・みずよし)、繊細なレース切り絵をはさみのみでつくる蒼山日菜、舞台美術やコンサートなどを演出する光の切り絵を手がける酒井敦美のほか、井出文蔵、関口コオ、辰己雅章、筑紫ゆうな、林敬三、百鬼丸、福井利佐、柳沢京子による作品110点を紹介。日本を代表する切り絵作家11人の最高峰の技術に注目しながら、切り絵表現の無限の可能性に迫る。