EXHIBITIONS

pompom シモ・ケロクンプによるコレオグラフィック・インスタレーション

———ヴァンサン・ルーマニャック、谷沢直とのコラボレーション

Art Nao Yazawa / Concept Simo Kellokumpu, Vincent Roumagnac

 フィンランドの振付家、シモ・ケロクンプが、2017年9月~11月にトーキョーアーツアンドスペースレジデンシーに滞在し、東京の5つの場所からインスピレーションを得て創作したプロジェクト「pompom」(ポンポン)を発表する。

 ケロクンプはヘルシンキ芸術大学パフォーミングアーツ・リサーチセンター博士課程在籍。現代のサイエンス・フィクション、惑星間文化を題材としたコレオグラフィ、パフォーマンス、映像、インスタレーション作品を制作している。現在、博士課程プロジェクト「リーディング・プラクティス(読み取り行為)としての振付」に取り組み、身体と物質間のコレオグラフィックな関係を、様々なスケールと文脈で探究している。

 本プロジェクトでは、フランスの舞台美術家、ヴァンサン・ルーマニャックとの協働制作による映像、また日本のマンガ家・谷沢直とのコラボレーションによって生まれたマンガの、2つのメディアによる作品をコレオグラフィック・インスタレーションとして展示。振付を環境の動きを読み取る行為ととらえるケロクンプが、東京における動き、場所、物質間の関係をコレオグラフィとして具現化し、谷沢のマンガとのダイアローグが展開される空間を立ち上げる。