EXHIBITIONS

桃田有加里「Static」

桃田有加里 Us 2018

桃田有加里 The remains 2018

 桃田有加里は1987年奈良県生まれ、2013年京都造形芸術大学大学院修了。2008年にトーキョーワンダーウォールで審査員長賞、12年には、「第30回 上野の森美術館大賞展」にて優秀賞(ニッポン放送賞)を受賞。鮮やかな色彩で人物と風景を描き、それらが一つの画面に溶け込むような、抽象的な絵画作品を手がけている。

 絵画の中に存在する「時間の静止」に着目し、効率を優先する社会で見落とされがちな時間や密度を可視化したいと言う桃田。また、「最終的には何らかのかたちで人物像と風景を融合して作品にしたい」とも語っている。

 本展で発表される《The remains》などの作品から、その探求の一端を垣間見ることができるだろう。