EXHIBITIONS
ARTとEAT 食にまつわる美術のはなし
同時開催 写真公募展 2019【食】
ともに食べ物を題材としながら、高橋由一の《鯛》と佐竹徳《りんご》は、鑑賞者に異なる印象を与える。高橋が描いたのは、たんなる物質としての魚ではなく、食文化そのもの。いっぽう佐竹は、セザンヌに傾倒し、空間に存在する物質としてりんごをとらえていた。
また、パンと葡萄酒の食卓を囲むキリストと使徒を描いた山下りんの《機密ノ晩餐(最後の晩餐)》は、聖書をひも解けば、作中のパンと葡萄酒はただの食べ物ではなく、キリストの肉体を意味することがわかる。
本展は、「食」を描いた作品のイメージの意味を探るもの。企画展示館1階では「食」やその周縁にまつわる絵画を、2階では北大路魯山人を中心に、「食」を彩る器を展示する。
また、パンと葡萄酒の食卓を囲むキリストと使徒を描いた山下りんの《機密ノ晩餐(最後の晩餐)》は、聖書をひも解けば、作中のパンと葡萄酒はただの食べ物ではなく、キリストの肉体を意味することがわかる。
本展は、「食」を描いた作品のイメージの意味を探るもの。企画展示館1階では「食」やその周縁にまつわる絵画を、2階では北大路魯山人を中心に、「食」を彩る器を展示する。