EXHIBITIONS

特集展示 変わりゆく結婚式と近代化

三箇夜餅御台飾付 1900年 国立歴史民俗博物館蔵

御殿竹模様振袖(紅) 明治時代 国立歴史民俗博物館蔵

マタニティーウエディングドレス 現代 国立歴史民俗博物館蔵

 時代とともに人々の価値観が多様化する結婚や結婚式。現在、結婚式をしない、もしくは結婚をしないという状況も生まれ、結婚式のとらえ方も変わってきている。

 近代日本では欧米の結婚式の影響を受けて神前結婚式が考案され、戦後にはほとんどの人が神前結婚式を挙げた。しかし1990年代以降、神前結婚式からチャペル式結婚式が浸透し、従来の数日にわたって続いた挙式と披露宴が同日に行われるようになった。そうして、挙式披露宴というパターンができ、それに対応した結婚式場という儀礼空間が成立した。

 加えて、結婚式を支える様々な流通、情報、サービスに関する産業も発展。デパートが婚礼用品の流行をつくり、ブライダルコーディネーターなども誕生した。そして現代では、結婚情報誌によって結婚式の個性化が打ち出されている。

 本展は、こうした近代以降の結婚式の変遷について関連する資料、戦前のデパートの婚礼カタログ、めったに目にすることのない旧宮家の婚礼道具などを展示し、人々にとって結婚式とは、また結婚とは何かを考えていく。