EXHIBITIONS

嶋田篤人「待つ」

2018.11.22 - 12.02
 銀塩写真をアナログ世代にも残すべく開催される「GSS(ゼラチンシルバーセッション)フォトアワード」の第1回グランプリ受賞をはじめ、近年目覚ましい活躍をみせる1989生まれの写真家・嶋田篤人。2011年に「塩竈フォトフェスティバルポートフォリオレビュー」特別賞、15年には「東川国際写真フェスティバル赤レンガ公開ポートフォリオオーディション」準グランプリに選ばれている。

 主に房総半島を撮影した嶋田のモノクローム作品は、徹底して削ぎ落とされた形式でありながら、豊かな意味を喚起させるもの。静けさを湛えた印画で、自己と世界への探求を試みている。

 美的な階調表現にとどまらないそのイメージは、写す者と写されるものが互いを触発しあうような関係性を、見る者に感じさせるだろう。