EXHIBITIONS

ハミッシュ・フルトン

 「歩くことがアートだ」とし、彫刻や絵画ではない新たな美術概念を切り拓いたイギリスのアーティスト、ハミッシュ・フルトン。CCAは1997年の開設以来、フルトンと数々のプロジェクトを行ってきた。皿倉山(北九州市)におけるプレ・オープニング・ワークショップでのグループ・ウォーク(1994)に始まり、99年には福岡県と大分県にまたがる英彦山を7日間歩き制作した作品、2006年には屋久島を7日間歩いた経験から制作した作品を発表した。

 フルトンは、特定の場所を歩いた経験をもとに、歩くことに言及したテキストを含ませながら作品を制作。自身を「歩くアーティスト」と呼び、旅の途中で写真を撮り記録を書き留め、それを作品の中に取り入れることで自らの経験と観客を結びつけている。

 今回は、四国八十八箇所の45番札所・海岸山岩屋寺近くに滞在し、愛媛県の久万高原町を14日間歩くプロジェクトに取り組む。約2000万年前の地層が残る巨大な奇岩群「古岩屋」が連なる神秘的な街道を歩き、その旅に基づく新作を披露する。