EXHIBITIONS

文豪からの手紙

芥川龍之介と木村毅

2018.11.17 - 12.02

芥川龍之介書簡(1925.8.20)+うさぎや喜作最中

 勝央美術文学館は2016年、大正・昭和を代表する小説家・芥川龍之介と、岡山県勝央町出身出身の文学者・木村毅との文通が綴られた資料『芥川龍之介書簡(木村毅宛)』(1925.8.20)を新たに収蔵。本展はこの資料を通して芥川と木村の交流の様子、さらに周辺の文豪たちとの関わりを、作品や書簡などから考察する。

 『鼻』や『羅生門』『地獄変』などを世に出し、文壇で活躍するも「ぼんやりした不安」から自殺し、その死が大正文学の終焉と重なる芥川。いっぽう木村は、小説や実録、評論など多数の著作を手がけたほか、日本フェビアン協会、労農党に参加して社会運動にも挺身した。

 本展では、日本近代文学館が所蔵する、死の直前まで芥川が使用していた愛用の品なども展示。晩年を過ごした田端での交流から見えてくる、文豪・芥川の素顔に触れる。